TYCOON running
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ランニングとストリートカルチャーが交差するコンセプトショップ「TYCOON running」。RIDEオリジナルの事業として、ショップの立ち上げから、ECサイトや販促物など各種コンテンツの制作まで、一貫したブランディングに携わっています。クリエイティブを通じて、ランニングから新たなカルチャーを形づくる。「TYCOON running」という新たな挑戦について、ご紹介いたします。

なぜ、今ランニングショップなのか
2006年よりクリエイティブスタジオとして活動しているRIDEは、Web、EC、メディア、コンテンツ、デザイン、アパレル、コーヒー、インパクトレポートなど、さまざまなドメインを越境するクリエイティブを手がけてきました。
そんな中でご縁があったのが、日本のスニーカー界の重鎮で、現在「TYCOON running」のディレクターを務める今井タカシさん。RIDEメンバーとは過去に何度もプロジェクトをご一緒したことがあり、10数年来の仲でした。そんな今井さんの「東京のランニングカルチャーを面白くしたい!」という声かけに共感し、ランニングストアという新たな挑戦に取り組むこととなります。


作り上げるのはショップではなく、カルチャーの拠点
コロナウイルスのパンデミックによって、一層注目されるようになったランニング。成熟し始めた市場ではありますが、都市部を中心にかつてない新たなコミュニティや楽しみ方が形成されてきています。
「TYCOON running」で提案したいことは、ランニングのウェルネスやマインドフルネスといった側面だけではなく、「走る」という初期衝動を軸にした新たな価値。自己表現の場としてのランニングであり、その自由さ、可能性を探求していくような在り方です。
RIDEではただ秀逸なクリエイティブを提供するだけではなく、常に「新しいカルチャーを生み出すようなアプローチ」を心がけてきました。ファッションやスペシャルティコーヒー、女子クリエイター、アウトドア、ギャルママ、etc…。今回もランニングというジャンルで新しいカルチャーを生み出し、世の中を楽しく彩りたいと考えています。

デジタル×リアルを一貫したブランディングを
東京ランニングカルチャーの発信源となるショップを構えたのは、数々のカルチャーを育んできた熱量が今でも漂う、渋谷・スペイン坂でした。
ブランドの顔となるロゴは、岸 "KCD" 大輔さんに依頼しました。「OO」に刻まれた、卵の殻を破るようなクラックには、カルチャーに根ざした新しい東京ランニングコミュニティの誕生、既成概念の打破など、既存の枠組みに捉われないといった意味が込められています。
また、アートワークは東京のランナーたちが日常で目にする、道路資材や標識を題材に。
こうして、綿密に作り上げたブランドアイデンティティは、WEBサイトやInstagramのデザインにも落とし込みました。デジタルとリアルのクリエイティブを一貫させることで、ブランドイメージの定着とコアファンの醸成を目指しています。

そして、ユーザーの体験を支える要は、商品力とショップスタッフたち。ブランドとの強固なつながりとランニングに精通したプロフェッショナルなメンバーが集まり、「TYCOON running」はオープンすることができました。
選び抜かれたブランドと商品が揃っていることはもちろん、定期的にソーシャルランニングやイベントを実施することで、ユーザーのエンゲージメントを高めながら、独自のコミュニティを形成しています。
ショップの独自価値をさらに高める、ZINEという選択肢
単なるランニングショップではなく、カルチャーの拠点としての存在感をさらに強めるために着手したのがZINEの制作でした。
あらゆるコンテンツがデジタル化する中で、あえて紙媒体を選んだのは、五感で走って、人との出会いを生み出すランニングのフィジカルな魅力と重ね合わせてのことでした。
「純粋にランニングカルチャーを盛り上げたい」という想いのもと、フリーマガジンという形態とし、渋谷のショップではもちろん、東京マラソンEXPO2026やランニング関連施設、カフェなどで配布しています。

ZINEは1990年代の東京スニーカーブームを牽引していた、かつてのストリート雑誌をサンプリングして仕上げました。「スニーカーが熱かった!」「HIPHOPが自由だった!」「ファッションカルチャーが面白かった!」当時の高揚感を再現しています。スタイリッシュな打ち出しが多い、既存のランカルチャーのクリエイティブとは一線を画す、ポップで楽しげな空気感を意識しました。
例えば、ストリート雑誌全盛期だった頃のレイアウトデザインをあえて狙い、文字数や写真点数を多くしたりしています。また、当時からファッション雑誌に携わっているスタッフ(カメラマン、ライター、スタイリスト、編集者)が集まり制作しました。
表紙にはストイックな姿勢でランニングに取り組む、井上咲楽さんを起用し、巻頭企画では注目の14ブランドから集めた、57モデルのランニングシューズを掲載しています。
その他にも海外マラソンやトレランイベントのレポート、メーカーや酒造への取材など、既存のランニングという枠組みにとらわれず、もっと自由に、走ることが楽しみになる企画を詰め込みました。

制作物にとらわれない、クリエイティブを模索して
初の試みとなったZINEの制作ですが、複数のメーカーやブランドから広告出稿もいただきました。配布後に寄せられた反響も大きく、第2弾の制作に向けた手応えを感じています。
また、TYCOON runningのソーシャルランに参加いただいたメンバーがZINEの配布にも力を貸してくれるなど、コミュニティのあたたかなサポートを受けながら、その輪も広がってきています。
今後も店頭とWEBサイト、SNS、ZINEとチャネルを横断して、ユーザーの体験を追及することで、ランニングを軸にした新たなカルチャーを生み出していきます。
TEAM
- Director今井 タカシRIDE
- Store Manager西尾 渉RIDE
- Communication Director坂本 亜樹RIDE
- Graphic Designer岸 "KCD" 大輔
- Project Manager永島 百恵RIDE
- Web Designer宮田 英
- Technical Director & Engineer小林 貴之RIDE
- Editor in Chief酒井 新悟RIDE
- Editor國府田 淳RIDE
- Editor長尾 政寿RIDE
- Editorial Designer永壽

